「ALL for SaaS SaaS立ち上げのすべて」の読書メモ

この記事は「チームスピリット Advent Calendar 2021 - Adventar」に向けた投稿記事です。

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2021年7月よりプロダクトマネージャになった新人プロダクトマネージャのしまだです。
プロダクトマネージャになりいろいろと戸惑いのなかで読んだ本である「ALL for SaaS SaaS立ち上げのすべて」について紹介します。


ターゲット

  • これからSaaS事業を立ち上げたい経営層もしくはプロダクトマネージャ
  • 今後のキャリアパスとしてプロダクトマネージャを考えてる方

上記のような方がメインターゲットになるかと思いますが本書ではタイトルにある通りSaaSの検討開始からリリースまでのプロセスを体系的に説明しているので以下のような方が読んでも参考になると感じました。

  • SaaSの企画を評価判断する経営層
  • プロダクトマネージャを採用しようとしている人事担当者

逆に現役バリバリのプロダクトマネージャの方は用語の説明などが助長に感じるかもしれません。
freeeでの新規プロダクト立ち上げ時に起きた問題や困難な状況にどのように立ち向かい解決したのかなどの事例や体験などはほとんど触れられていないため、そのような内容を期待してる方にはおすすめできません。

 

著者

宮田 善孝(みやた よしたか)氏はクラウド会計ソフト「freee」のプロダクトオーナーであり、freee株式会社の新規事業と会計freeeのコア機能のプロダクトマネジメントを統括している方です。

 


概要

freeeプロジェクト管理というプロダクトの企画からリリースまでの経験をベースとして、必要なプロセス大きく4つに分けて整理し体系化し説明したものです。
目次を見れば各フェーズでどのようなプロセスが必要なのかがある程度分かるよになっており、自分たちの現在のプロジェクト進行にあわせて必要な箇所を読み今やるべきことと今後やることを整理するにも役に立ちそうです。

本書の欠点ですが事前検証、開発体制やテスト、販売計画、リーガル対応など多岐にわたる業務を解説していることもあり、個々の内容については具体例や事例の紹介がほとんどないため実務として直ぐに役に立つものではありません。
あくまでも全体の流れを体系だった学ぶことがメインテーマとなっています。

最後に本書でのプロセスをなぞるにはある程度の人やコストがかけることが可能な組織でないと恐らく実行すること自体が難しいため、ゼロベースのスタートアップの場合には向いていないと言えるでしょう。


まとめ

プロダクトマネージメントやSaaSの立ち上げにおけるプロセスを体系的に学べる1冊です。